新内外綿 × 中伝毛織 × サンデシカスヴィンカシミヤ素材の
布団カバーができるまで
ベビー用品の枠を超えて。
理想の素材選びを。
ISURUがお届けする布団カバーの中でも、もっともお勧めしたいのが「スヴィンカシミヤ」です。実は、この生地にたどりつくまでには、長い道のりがありました。寝具やベビー用品の生地メーカーだけではなく、衣料品向けのテキスタイルメーカーからもサンプルを取り寄せ、検討したそう。「ベビー用品に馴染みのないメーカーに、わたしたちが求めていることを伝えるのが難しかったですね」と担当の山田さんは語ります。
素材を選ぶ
赤ちゃんの心地よさを追求して
たどりついた最高の答え。
大人にとっては触り心地が良い上質なウールでも、赤ちゃんの肌には刺激を与えてしまう。そこで、数ある素材の中から選び抜いたのがスヴィンカシミヤでした。「協力してくれた中伝毛織さんは、高級アパレル生地のメーカー。小ロットのものづくりにも真摯に向き合ってくれる取引先です」。
シルクのような光沢と肌触りを持つインドの手摘みスヴィンコットンに、高品質のカシミヤをブレンド。滑らかな柔らかさとやさしい温もりがあり、しかも丈夫。求めていた心地よさと機能性を実現してくれる最高の生地に出会えました。
糸をつくる
130年の歴史で育まれた
高い技術力が生み出す繊細な糸。
スヴィンカシミヤの生地の元となる、糸作りに力を貸してくれたのは新内外綿さん。創業以来130年、日本の紡績事業の先駆け的存在です。1970年頃には、1本の糸の中に複数の色味を混ぜた「杢糸」を製造。グレー色の杢糸、GR7(ジーアールセブン)は現在、日本の「杢グレー」の基準になっています。
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素材の取り寄せ手摘みのスヴィンコットンはインドから取り寄せています。圧縮されて運ばれるので、まずは室内空気での乾燥により自然に原綿を膨張させ、同時に含有水分の調和を図ります。
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混打綿スヴィン綿とカシミヤ綿を混ぜ合わせます。綿の状態でグレーに染色したカシミヤをブレンドすることで、自然なムラのある独特な風合いに仕上がります。
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カード工程もつれあっている繊維をほどきながら、残留している不純物を除去します。これを薄い綿繊維の層にし、さらに集約して、圧縮しながらスライバーと呼ばれる束にしていきます。
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練条工程カード工程で作ったスライバーは、機体ごとの差、その他いろいろな原因で細い、太いのムラがあります。また、繊維も網の目のようになっているため、そこから引き延ばし太い細いのむらを除き、かつ繊維を並行に引き揃える工程です。
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粗紡/精紡工程スライバーは糸にするには太すぎるため、さらに引き伸ばし「撚り」をかけ、ボビンに巻き取ります。その工程を繰り返し、最終製品である糸に仕上げる作業が精紡工程です。
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巻糸工程ボビンの糸を、さらに何本か合わせパッケージに巻き取ります。糸のネップ(節)や混入したゴミ、糸むらなどを除去後、最終形態である円錐状のコーンに巻き取ります。
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検品作業各工程でも検品作業は行いますが、出荷前には最終の検品をします。ブラックライトを当て、異原糸(異なる糸)が混じっていないかをチェックします。
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出荷ようやく糸が完成し、生地を織る工場へと出荷されます。いくつもの工程を経てできた高品質の糸一本一本が、生地になったときの心地よい肌触りを生み出しています。
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生地を織る
一本一本手作業で、糸を通し、
織り込む準備をします。
中伝毛織さんの工場では、巨大な機械にいくつもの糸巻きコーンが並んでいます。それぞれのコーンから、1本1本糸を引き出し、縦糸をセットするのは職人の手作業。繊細なスヴィンカシミヤの糸が、傷ついたり撚れないように丁寧に進めるためです。
最後の工程まで妥協せず、
こだわりの生地を届けたい
織機ではベースとなる経糸に緯糸が織り込まれていきます。長く大切に使い続けられてきた織機は最新のものに比べるとスピードは出せませんが糸にかかるストレスが少ないため、しっかりとした強度を保ちながらも、柔らかく馴染みやすい手触りを生み出します。最後は熟練の職人が一つ一つ丁寧に検査をし、穴やほつれがあれば手作業で補修して完成です。こうした様々な工程を経てこだわりの生地ができたのです。
触れたときの感動を、
ぜひ味わってください。
赤ちゃんはまだ言葉を話せません。だからこそ、せめてわたしたち全員が、心から気持ちよいと感じられるものを追求しました。汚れを防ぎ、汗を吸いとる吸湿性に優れ、快適な通気性と温かさを両立。いつも清潔でいるために洗濯にも丈夫なこと。さらに、暮らしに溶け込むデザインも大切です。それらすべてに妥協せず、一つひとつの工程にもこだわり、最高のカバーができあがったと思っています。これまでのベビー布団カバーにはなかった、肌触りをぜひ体験してください。